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Report

《 2018.7.13 》

埼玉県立大・田中理事長「高齢化率には何の意味もない。65歳はまだまだ元気」


《 埼玉県立大・田中理事長 11日 》

「65歳以上の人口をもとに高齢化率を出しているが、介護の分野では何の意味もない。老年医学会ももうやめようと言っている」。
 
介護報酬を議論する国の審議会で会長を務める埼玉県立大学の田中滋理事長は、11日に都内で行った講演でそう指摘した。「65歳から74歳の95%は元気。75歳を超えてもまだまだ元気な方が大勢いる」と説明。「65歳以上の人口が多い街は高齢化で大変だ、と言う研究者もいるがそんなことは全くない」と強調した。
 
実際、いわゆる「前期高齢者」で要介護認定を受けている人は僅かだ。2018年版の高齢社会白書によると、全国の65歳から74歳のうち要支援者は1.4%、要介護者は2.9%にとどまっている。75歳以上をみると、要支援者は9.0%、要介護者は23.5%。日本老年医学会は昨年、一般に「65歳以上」となっている高齢者の定義を再考してはどうかと提言していた。
 
田中理事長は講演で、「今の65歳から74歳には、元気で時間があって社会に貢献する意欲を持った方が少なくない。この年代が多いところは地域資源が沢山あると考えて欲しい」と呼びかけた。このほか、2040年に向けて重視すべき政策課題の1つに介護現場の生産性の向上をあげた。経営主体を大規模化していくことも必要、との認識も示した。

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