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《 2018.7.12 》

【介護×AI】シーディーアイと豊橋市、今年度の実証を開始 利用者600人が対象


《 CDIの岡本社長(左)と豊橋市の佐原市長(右)》

ケアプランの作成を支援する人工知能「MAIA」を開発しているシーディーアイ(東京都中央区)は11日、愛知県豊橋市との共同研究を今年度も実施すると正式にアナウンスした。
 
今年度も豊橋市とAIを活用したケアマネジメント業務に関する共同研究を継続します
 
市内のケアマネジャー45人が参加する。10日に操作説明会を終え、居宅介護支援の現場で実際に使っていくステップに入った。来年3月まで続ける。およそ600人の利用者のプランを作ってもらう計画だ。AIがケアマネの業務に及ぼす影響をみるとともに、自立支援・重度化防止の観点から良い結果を出すか確かめていく。
 
シーディーアイと豊橋市が共同研究を始めたのは昨年度。「あまり役に立たなかった」「プランの幅が広がったと思う」。参加した33人のケアマネの評価は分かれた。その性能を疑問視する声が一部で出たものの、「客観的なデータを出せるので信頼を得やすい」「新しい視点を得られる」といったポジティブな意見も少なくなかった。シーディーアイは5月に開催した成果報告会で、共同研究を今年度も継続していく計画を公表。規模を拡大して展開する構えをみせていた。
 
「MAIA」は自立支援にウェートを置いて考えるAI。要介護認定のプロセスで得られる情報やレセプトのデータなどを学んできた。利用者の心身の状態をブラウザで入力すると、サービスのメニュー、頻度、組み合わせを最大で3パターン提案してくる。その後の変化を予測する機能も大きな特徴だ。これらのサービスを続けていけば、1年後にはトイレまで歩いて行けるようになる −− 。そんな見通しを合わせて示す。
 
シーディーアイの岡本茂雄社長は、「未来がある程度の精度で見えれば本人や家族の発想を前向きに変えていける。正確な将来予測が自立のモチベーションを引き出すカギになる」と話す。自立支援を重視した「MAIA」のプランをケアマネが補完する、というハイブリッド型のケアマネジメントを提唱している。
 
セントケア・ホールディングやツクイなど、出資を受けている企業が運営する事業所でも既に試験導入を始めている。今夏には茨城県でも新たな試行事業をスタートさせる予定。シーディーアイの担当者は、「今後も実証のパートナーとなる自治体を増やしていきたい」と話している。

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